2009/01/13

【Australia】ハミルトン島で知る、オーストラリアの鉱山は人手不足!


 1/8から12日までオーストラリアのハミルトン島という島でのんびりしていました。日本からはケアンズで乗り換えて1時間程度。グレートバリアリーフの玄関口のようなリゾート島です。ダイビングは雨季のためか波が荒れて透明度が悪く、視界1,2メートルという状態でした。風のためにグレートバリアリーフでのダイビングはできず、ハミルトン島から船で1時間程度のところでのダイブです。のんびりするのが目的でしたからそれはそれで良いのですが、少し驚いたのは日本と違いオーストラリアは人手不足のようで、時間給20ドル(オーストラリアドル)の仕事は普通にごろごろしています。テレビ宣伝でも鉱山労働者募集(年収1,000万ぐらい?)など一次産業の募集が盛んで、日本の派遣切りの報道とはえらい違いです。移民がどんどん増えていますが、理由のひとつに移民しても年金は自分で支払った分は元の国に戻っても100%帰ってくるからだそうです。英語が得意な人にはいいところかも知れませんね。

 今回の旅はケアンズまでの帰りの飛行機が嵐のために遅れてしまい、融通の利かない格安航空会社のJetStar(以前はケアンズ-成田はJALとカンタスと共同運航だったが今はJetStarのみ)は搭乗できず、カンタス航空でケアンズからブリスベン、そこで乗り継ぎシドニーへ、そして成田へと12日の夜に帰国する予定が13日の朝6時に成田到着。タクシーで自宅に行き、シャワー、朝食、着替えて会社へと24時間の飛行機の旅でした。無事13日(火)から仕事ができてよかったのですが、ちょっと疲れているので、今晩のアラビア語はお休みをいただきます。次回は20日の火曜日pm8:00から新宿アラビア語教室です。

2008/12/10

【Palestina】内定取消とベツレヘム生誕教会の無職の若者


 最近の内定取消やリストラにニュースに触れるたびにパレスチナのベツレヘムにあるイエスの生誕教会の前にたむろする若い無職のパレスチナ人を思い出します。

  日本の場合の内定取消というのは「会社は自分を守ってくれない」というあたりまえのことを早く体験でき、自分で生きていくことや、会社を選ぶ眼を養うことにつながるので、長い眼で見ればマイナスではないと思います。

  ある程度の年齢でリストラになった場合、会社にどっぷり漬かってしまっており、再起することが難しくなるケースもあると思いますが、資本主義である限りはリストラは付き物ですから、リストラになっても職を変えやすい仕組みや社会インフラを整備することが政治の仕事でしょうし、個人としては柔軟な適応力があれば逞しく生きていけますので不況で落ち込むのは得策ではありませんね。

  50%というパレスチナの失業率からすれば日本の今の状況は経済活動に環境というもうひとつの変数が入り経営の方程式が変わったゆえの質の転換期間と考えれば大したことはありません。またしても、トリガーをアメリカからもらった訳ですね。

2008/12/08

【Japan】片岡護さんの西麻布 アルポルト


 12/7日にイタリアンで有名なアルポルトに行って来ました。年に1,2回、近所のクチーナ・イルラーモというイタリアンの店に行っているのですが、そこのシェフの出身の店ということで一度は訪れようと思っていたところです。鱈の白子のパスタがおいしかったですが、自宅でも料理できるかも知れないので挑戦してみようと思います。アルポルトの片岡シェフはよくテレビにも出るようでタラの白子のパスタのレシピを見つけました。イルラーモの枝川シェフのイタリアンもおいしいのですが、検索していたらイオンのこんにゃくスープの監修もやっているようです。これを毎日食べていたら枝川さんも痩せるかな(笑)

2008/11/04

【Japan】10月の草津白根山は冬


 10月の27日の週はかなり仕事がハードになるだろうと予測していたので、11月の3連休は秋の紅葉の山々と温泉旅行を予約していました。草津白根山は草津温泉からロープウェーかバスで行き、そこから本白根を一周する2時間半程度のトレッキングコースを計画していましたが、なんと白根山レストハウス周辺は雪でした。紅葉は草津温泉付近で楽しめましたが、草津白根山はすでに冬。仕方なく草津温泉の宿に戻りチェックイン後に湯畑(の近くの無料の白旗の湯に入りました。熱いお湯ですが、予想以上にいいお湯で満足です。ホテルの温泉もいい湯でした。雪のためにトレッキングは無理でしたが、温泉は良かったので気分は爽快です。
今年のトレッキングはこれが最後になると思います。冬は都内をウォーキングするぐらいで、来年の春を待ちます。

2008/10/31

【Japan】野崎洋光さんの広尾 分とく山


 10/30日にフランスから来た人と広尾の分とく山に行きました。ここは和食としてはリーズナブルで味は折り紙付きです。もともと西麻布の河豚料理のとく山という店から分かれて出来た店なので「分け」「とく山」と名づけられました。野崎洋光さんという有名な料理人がオーナーで、自らもカウンターの中で料理をしています。青柳(閉店した青柳 虎ノ門店の 小山祐久さんの鯛料理)のように徳島の鯛をコアコンピタンスにするというお店でなく、季節の食材をバランスの良い料理に仕上げるという感じの店なので、春夏秋冬に1度は訪れたい店です。しかも野崎さんのサービス精神は徹底しており、店を出てから私たちの姿が見えなくなるまで玄関先で立っておられるのです。たまにでなく、いつもそうなのです。心地よい空間と、季節の味わい、気持ちの良い距離感のサービス。季節毎に行きたいお店です。

2008/10/28

【Japan】小山祐久さんの青柳の鯛料理


 10/25日に鯛料理で有名な虎ノ門の青柳(現在は麻布台)に行って来ました。もともと青柳は徳島の料亭で、虎ノ門が東京のブランチです。鯛はおいしい魚だということは知っていますが、今まで食べた鯛と違い、その厚みのある刺身の食感、喉越し、甘み、脂の乗り具合、最高でした。また、途中で鮪のにぎり鮨も出ましたが、大間の鮪とのこと。鳴門の鯛ともにはじめていただきました。そして感動は、鯛の頭の半身の塩焼きです。これも先ほど刺身でいただいた鯛の頭だと思いますが、かなりな大きさ。身の締り、程よい水分の残った焼き具合。うーまいなぁー。 カウンターでいただきましたので、目の前で小山裕久さんが料理をしてくれるのです。これも驚きです。 途中、水戸のアンコウのやなぎ焼き(アンコウの頭の目の後ろに少し肉があり、頭ごと焼いてそのだけ食べる料理、写真左)の話になり、小山さんはアンコウのやなぎ焼きは初耳のようでした。関西の人はアンコウは馴染みが薄いのですね。

2008/10/20

【USA】ケネディ宇宙センターのサタンロケットとシステム工学


 10/14、15、16、17とオーランドに出張でした。オーランドというとディズニーワールドリゾートやユニバーサルスタジオなどのアメリカ的な大規模なリゾートで有名ですが、NASAのロケットの打ち上げ基地であるケネディ宇宙センターもここにあります。

 11日に到着したので観光でケネディ宇宙センターに行って来ました。10日に打ち上げ予定のスペースシャトルの打ち上げが延期になったために2台のスペースシャトルが発射基地にスタンバイしていました。2010年でスペースシャトルの打ち上げプロジェクトは完了し、次はオリオンという有人月面着陸計画がはじまるそうです。

 有人月面着陸というとアポロ計画が有名ですが、そのとき発射できなかったアポロロケットがここには展示されています。これぞアメリカ、これがシステム工学の成果と、感動をしてしました。今でこそアメリカは衰退、金融工学でがたがたの状態ですが、このシステム工学はすごいと思います。

 それにしてもケネディ宇宙センターでの昼食はファーストフードですが、皿もコップも使い捨てで、たくさんのごみが出てしまいます。これを見ると、アメリカがシステム工学の中に環境を要素として取り入れるという発想はなかなか出てこないのではと思ってしまいます。どのホテルもクーラーが効き過ぎで…

 これから大変と思われる経済状態でも石化燃料使い放題という国民性なのですね(笑)
 もっとひどくならないと気が付かないとも言えますが...

2008/10/06

【Japan】秋の城ヶ島ウォーキング


 10/4日の土曜日に城ヶ島にウォーキングに行って来ました。秋のさわやかな空気の中で城ヶ島1周です。途中で魚船で城ヶ島を案内してくれる遊覧船があり、乗ってみました。城ヶ島の岸壁に夏場は海鵜が北海道から来て、住み着くそうです。以前の知床半島旅行(知床五湖とキンキ)のときに断崖絶壁が海鵜の糞で白くなっているのを見ましたが、まったく同じ光景です。秋の城ヶ島はなかなかいいところでした。咲乃屋という鮨屋さんで昼食をいただきました。三崎港では有名な鮨屋のようですが、戻りカツオや、コハダがシンコ(コハダの子供)に近いものです。いつも、近所の鮨屋さんにシンコが入ったら連絡して欲しいと言ってありますが、ひとつの鮨に2匹ぐらいから4,5枚ぐらいのシンコが必要ですから、仕込みが大変でなかなか連絡がありません。ここでシンコが食べれたのはラッキーでした。

2008/09/16

【Japan】白山登山の演習で銚子ヶ峰へ


 7/20日の登った大日ヶ岳(桧峠コースからの大日ヶ岳)に続いて、9/14日に故郷の山で銚子ヶ峰という1810mの山に登りました。今回はワイフも参加。そして、弟と弟の長男と、今回は小学生の次男も参加のトレッキングです。来年の白山に備えて次男の力試しでしたが、登り3時間半、下り2時間のコースで問題なく、白山の登り5時間、1泊し下り3時間半ぐらいなら何とかなりそうだと実感しました。天候によりますが、7月の3連休か、9月の3連休の土曜日に平瀬ルートで登る予定です。今年は金時山(金時山からの富士山NG)のときに富士山にも登ろうと考えていましたが、登山者も多そうですし、意外と自分の故郷に森林限界を超えたいい山が多いので、結局、白山登山の予行演習になりました。

 紅葉の山は、関東、東北のどこかの山にあと1回か2回登れれば雪の季節になり、今年のトレッキングも終わります。

2008/09/08

【France】ドイツとフランスが交るアルザスへ


 8/27から9/4日まで夏休みその2でドイツとアルザスに行って来ました。フランクフルトの空港から電車でライン川のワインの街リューデスハイムへ行き、近辺のワインセラーを訪問。ひとつはベネディクト派のヨハニスベルグ修道院で畑の中に北緯50度の緯度線があり、世界でも高緯度の葡萄畑。もうひとつはシトー派のエーバーバッハ修道院。夜はつぐみ横丁で飲んだくれ、ライン川を遊覧船で下りローレライを経由し、モーゼル川との合流点でドイツ最古の街コブレンツへ。その後電車でドイツからフランスのアルザス地方へ。アルザスワインの首都と呼ばれ、「ハウルの動く城」の舞台になったコルマールへ拠点を移しました。ここでもワインセラーを4件ほど訪問。日本でも有名なトリンバックや、地元のリースリングワインのセラーへ。ドイツワインと違い石灰岩の地域であるアルザスはリースリングワイン独特の石油の匂いとミネラルが感じられます。驚いたのはリースリングの貴腐ワインを小さなセラーが挑戦していて、1990年代にあった貴腐葡萄からのものでしたが、甘みとリースリングのさわやか感が最高の味でした。ここまでで14本のワインを購入。アルザスは食材の宝庫と呼ばれ、一流シェフやパティシェを生んでいますが、その中でも世界的に有名なクリスティーヌさんのジャム屋さんにも訪問。日本でレシピが本になっていますが、世界一のジャムというだけあって、おいしいーーー。そして、このblogで紹介した(閉店したタテルヨシノ芝店)日本人シェフの杉本敬三さんの働くレストラン(Auberge du Schoenenbourg)にも行きました。フランスの三ツ星レストランで働いて帰国する人はたくさんいますが、フランスのレストランに星を取らせることで名をあげて日本に帰国する人は多くいません。このblogで以前に紹介したカンテサンス(白金時代のカンテサンス)の岸田周三さん(愛知県豊明市出身)。そして、いずれ日本に帰国して岸田さんのライバルになるであろう杉本さん(京都出身)ぐらいではないでしょうか。この二人はきっと日本のフレンチを世界水準に引き上げる人たちだと思います。

 また、アルザスは歴史的に面白い地域でドイツに占領されたり、フランスの領土になったりと、何度も国籍が変わるという経験をしています。一般的にはフランス語ですが、アルザス語(ドイツ語の方言)が話せる人もいて、コルマールから電車30分なのでスイスのバーゼル(国際的製薬会社の本社が集中)まで行き働く人も多いようです。「ヨーロッパの未来はドイツとフランスが共存することが第一」、アルザスはEC(欧州共同体)の象徴的な地域(アルザスから―ヨーロッパの文化を考える)なのです。ストラスブールを観光し、フランクフルトへ電車で戻り、ゲットー博物館やユダヤ博物館を訪問。イスラエル建国までのフランクフルトでのユダヤ人の歴史が陳列されていました(もちろんここにはNAKBAの資料はありません)。多くの小学生が先生から説明を受けていましたが、こういう地道な積み重ねも重要なことだと思います。日本の教育ではどうなのでしょうか?


2008/08/25

【Japan】讃岐うどんの本場へ


 週末の金曜日に久しぶりに大阪出張になり、ついでに8/23日の土曜日に、讃岐にうどんを食べに行って来ました。大阪から岡山までは新幹線、岡山に一泊。レンタカーを借りて朝早くに瀬戸大橋を渡り香川へ。何年か前に一度訪問しているので、今回が2度目です。定番のなかむらうどんや山越うどんはもちろんのこと、今回ははじめて高松空港に近い池上製麺所にも訪問しました。大体の店は午前中で締まるので、はしごうどんは3件が限度です。一杯150円前後のうどん(以前は100円とか90円だった)で満腹になり、午後には高松空港から羽田まで戻りました。讃岐のうどんは本当においしいですが、ひとつの地域に集中して、同じようなレベルで、少しづつ違うものが集まると、全体のレベルが高まります。同じ小麦粉なのにこんなにコシがあり、艶やかな麺で、喉越しの良さは何なのでしょうか。イリコだしも昆布だしやカツオだしとも違い懐かしい味がしてたまりません。釜玉と生醤油も相性も抜群です。ワインのボルドーやブルゴーニュもそうですが、ハイテクベンチャーのシリコンバレー、本社機能が一極集中の東京、製造工場の愛知県、そして、アラビア語中級クラスの新宿。何でもひとつの地域に集中することでレベルが高くなるのですね。

2008/08/08

【Japan】閉店したタテルヨシノ芝店


#2015年に閉店したようです。

 8/7はタテルヨシノの芝店に行きました。このオーナーシェフの吉野建さんはパリでレストランを開き、2006年にフランスのミシュランでひとつ星を獲得したという人です。フランスの星付きレストランで働いていたシェフとか、ミシュランガイド東京で星を取るとか、シェフにはいろいろありますが、自らがオーナーシェフでパリにレストランを開き、そこで星を取った人が吉野さんです。日本とパリを行ききしながら料理をしているようですが、昨年、芝店で本人の料理をいただくことができました。このBlogでも紹介した西麻布のKEIZOのオーナーもタテルヨシノの出身のようです。今回はこの店のメートル・ド・テルの杉本さんに弟の杉本敬三さんというシェフのお店に予約したことを伝えることもあり久しぶりに訪れました。メインは丸ごとローストしたブルゴーニュ産のブレス鳩をいただきましたが、ブレス鳩は通常の鳩より足が太く、身も厚く、濃厚な肉の味がします。前菜も、鮑のローストもほんとうにおいしかったです。今回はコース料理を頼まずアラカルトで行きましたが、薦められるものをほとんど頼んでしまい、かなりの量でした。フレンチをこんなに満腹になるまで食べたのははじめてです。 今年の夏休み(その2)はフランクフルト経由でアルザス(ドイツとフランスの交わるアルザス)なのですが、予約した杉本敬三さんの働くレストランはアルザスにあるのです。食材の宝庫アルザスでどんなフレンチが食べれるか、フランスでも評判の日本人シェフ杉本敬三さんの料理はどんな味なのか、羊料理が得意とのことですが、リースリングのアルザスワインとの相性は。。。8/27日からの夏休み(その2)が楽しみです。8/26日は取引先との会食、9/2はアルザスと、2週連続でアラビア語はお休みです。

2008/07/25

【Japan】閉店した西麻布 KEIZOの美味しさ


#閉店したようです。

 7/24日は取引先と会食で、2日連続でやフレンチです。西麻布四丁目のKEIZOという創作フレンチでは東京でもトップクラスではないかと思うレストランでの食事です。ここは午前2時まで営業しているので、銀座や六本木で働くシェフが仕事帰りに立ち寄るプロのためのフレンチレストランです。コースをすべていただき、その後に、フレンチのラーメン。夏は塩ラーメンフレンチ風で、冬はとんこつラーメンフレンチ風(少さな器です)という裏メニューがあります。ここのシェフは日本のタテル・ヨシノからブルゴーニュのレストランにいたそうです。今回は出ませんでしたが、ブルゴーニュのブレス鳥を食べることができます。おいしい料理とワインを求めて、また、ブルゴーニュに行きたいものです。

2008/07/22

【Japan】桧峠コースからの大日ヶ岳


 7/20日に故郷の山である大日ヶ岳に弟と弟の長男と一緒にトレッキングに行きました。この山は子供の頃に遠くから眺めるだけの山でしたが、今回ははじめてのトレッキングです。桧峠という峠からのコースで登り4時間、下り2時間のコースですが、1時間ほど山の稜線を登り降りするので行きも帰りも下りがあるためでしょうか。今日も足の筋肉が痛いです。弟の長男ははじめてのトレッキングですが、来年は岐阜県側からでは大日ヶ岳の裏になりますが、1000メートル高い白山を目指すとのこと。白山は一泊必要になるので、晴れなら満天の星空が見えると思います。彼は美術部なので、先日のハワイ島(ハワイ島のマンタと満天の星空)の星空で感動して買った挿絵付きの銀河鉄道の夜をプレゼントしました。

2008/07/09

【USA】ハワイ島のマンタと満天の星空


 7月2日から8日までハワイ島に行きました。オアフ島(ワイキキ)には2回ほど行ったことがありますが、ハワイ島ははじめてです。スキューバーダイビングが目的でしたが、夜のマンタダイブにも挑戦しました。マンタは日本の石垣島が有名ですが、石垣に来るマンタは寄生虫をベラに掃除してもらうために出没します。ハワイ島のマンタ(YouTubeの映像)は、固定した水中ライトとダイバーの懐中電灯からの光に集まったプランクトンを食べに来ます。水深11mの水底で手に持った懐中電灯に激突するほど近くまで大きな口を開けてマンタが泳いで来ます。今回は10匹程度のマンタがグルグルと回遊しましたが、この世のものとは思えません。 そして今回は宇宙に一番近い山と言われるマウナ・ケアにも車で登りました。4205mという標高と澄んだ空気が宇宙観測に最適と各国の天文台があります。さすがに4000mを超える山の頂上に立つのははじめてで、空気が薄く、足元がフラフラしました。雲の上の夕日を眺めていたと思ったら、一気に闇夜。そして急速に気温が下がり、澄んだ冷たい空気の中で満天の星空との出会いです。北斗七星のアルコルや、日本では南の島でないと見ることができない南十字星まで見えます。自分の星座である蠍座の600万光年先のアンタレスを見るのもはじめてです。天の川が星の集まりで霧のように輝いていることも知りました。これだけの多くの恒星の光で眼が慣れてくると周囲が明るく感じてしまいます。

 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読みたくなり、Amazonに挿絵付き童話を注文しました。 夜のマンタと満天の星空で感動の夏休み(その1)でした。

2008/06/20

【Japan】閉店した南青山のランベリー


#閉店したようです。

 和食はここ、イタリアンはここ、鮨はここ。と、おいしいいきつけの店は決めているのですが、フレンチがなかなか見つかりません。以前にこのBlogで紹介したカンテサンス(白金時代のカンテサンス)はミシュランガイドの3星で、大変おししいのですが、予約が2ヶ月先で、思った日になかなか取れないので、食べたいときなどに行くことができません。ランチは予約も可能なようですが、ディナーは最低でも2ヶ月先でないと無理です。そこで、近所にあるランベリーというフレンチに昨日行って来ました。カンテサンスと値段的には同じぐらいですが、料理はカンテサンスで受けたように感動の味があります。感動の味とは単においしいとかでなく、もう絶対に自分の手では作ることができない未知の味。あまりのおいしさに感動のあまりうなづくしかない味を指します。カンテサンスでは山羊乳のババロア。これには海水が掛けてあり、オリーブオイルとの組み合わせが絶品。ほんとうに生きてて良かったという味です。ランベリーではトマトのシャーベットがカンテサンスのババロアに匹敵します。たくさんのトマトを絞るのですが、力を加えない、つまり重力だけで絞ると、赤いトマトの身でなく、透明の水分だけが絞られます。これをシャーベットにして、エクストラバージンオイルを掛けて食べるのです。もう感動の味。言葉にならないおいしさです。もちろん、その他の料理も絶品。食後は外のテラスで食後酒を味わい満足満足です。ランベリーは近所なのでまたジビエの季節に食事をしたいと思います。

2008/06/09

【Japan】知床五湖とキンキ


 結婚記念日で6,7,8日と知床に行って来ました。一日目は網走からオシンコシンの滝、二日目は知床五湖のウォーキング、と言ってもガイド付きのゆっくりした散策。その後、羅臼へ。そして知床世界遺産クルージング。8日は午前中にプレペの滝の散策。小旅行でしたが知床を満喫しました。ウトロから知床峠を抜け羅臼へ抜ける道沿いで蝦夷鹿をたくさん見ました。また知床世界遺産クルーズでカムイワッカの滝の山肌にヒグマを発見しました。これだけ自然に鹿やヒグマが人間と共生していることも面白いことですが、知床の自然のサイクルが分かりやすく、小世界です。ロシアと中国の国境を流れるアムール川の水が冬になると凍り、オホーツク海で流氷として流れ着きます。流氷とともに豊富なプランクトンが知床に来て、魚が豊富で、アザラシや鳥が生息。そして鮭をヒグマが食べて、山で糞をすると、栄養豊富な糞は、山の植物を実らせます。ヒグマの堆肥で豊かな土壌の知床の植物は先週の尾瀬のミズバショウよりはるかに大きく、蕗の茎などは直径2cmぐらいあります。ヒグマが食物連鎖の頂点ですが、その排泄物が肥料になるとは、江戸の下肥商人がヒグマという訳です。北海道にいるヒグマ3000頭のうち、300頭が知床に生息するらしく、まるで日本における渋谷の交差点のような熊密度です。この自然の循環サイクルは環境客を呼び、ウトロの街は漁業と観光で成り立っています。泊まるホテルにレンタカーを横付けすると、60代と思われる人、40代と思われる人、20代と思われる人と、いろいろな世代で構成されたホテルの従業員が出迎えてくれます。自然と人が共生しているとは、人の仕事までを含んで、初めてバランスが取れているのではないかと思わせる光景です。最近、派遣労働の一般化からか蟹工船という小説がブームのようですが、環境が経済システムにビルトインすると、今までの2元的な考えとは次元が違って来るような気がします。

 今回の旅のもうひとつの楽しみはキンキです。流氷が去ったオホーツク海はキンキの漁場です。網走でのランチは「花のれん」で釣りキンキの刺身、鮨、そして塩焼きを堪能。羅臼では「純の番屋」でキンキの煮付け定食とウニたっぷり。キンキは脂が乗っていて本当においしかったです。知床ですから、ホタテ、蟹、ウニはホテルの晩御飯でも食べれますが、キンキは別格の魚。長崎のクエと並んでうまい魚です。しかし、たくさん食べすぎでしばらくキンキはお休み。

 ヒグマにソーセージを投げ与えると、ソーセージを食べたヒグマはそのおいしさを覚え、その匂いのする民家に近づき、そして人を襲う。そのヒグマは射殺せざるを得なくなる。無頓着な観光客がヒグマを殺人鬼にしたり、ヒグマの命を奪ったり。たった1本のソーセージが起こす悲劇。これをエシカルが制御するのか、リーガルが制御するのか。現在、知床は世界遺産に登録されてエシカルで制御されています。この地にはこんなことをリーガルで制御する時が来ないことを祈っていますが、環境サイクルと経済システムはいつかリーガルで制御することが必要な時代に(進化した資本主義?)なるのでしょうか。知床はそんなことも考えさせてくれるところでした。

2008/06/02

【Japan】5月でも雪があり、アイゼンが必要な三平峠


 5/31,6/1日の2日間、一泊で尾瀬に行きました。一日目は鳩待峠から竜宮十字路、ヨッピ橋、そして山の鼻に戻るコース。二日目は大清水から三平峠、三平下、尾瀬沼から同じ道を戻るコース。あいにく一日目は雨でしたが、小雨なので適度な霧が湿地帯を覆いミズバショウが美しく咲いていました。鳩待峠と大清水の双方に移動が便利な戸倉温泉(展望の湯 ふきあげ)に一泊しましたが、山菜もおいしく温泉も弱アルカリのツルツルしたお湯で気持ちが良かったです。二日目は晴天でしたが、三平峠から三平下の残雪で、簡易アイゼンが必要なくらいでした。両日とも5時間以上の歩行で、今日は心地よい筋肉痛です。次回、尾瀬に来るときは至仏山のトレッキングをしたいと思っています。

 ところで、鳩待峠でも大清水でも売店で岩魚の塩焼きを売っていますが、お勧めは鳩待峠の岩魚です。岩魚のエラをちゃんと取り、焼きも長時間干物にするようにゆっくりと焼いていますから、頭から食べても、香ばしく柔らかくいただけます。養殖の岩魚のようですが、鱒化の魚は囲炉裏で干すように焼くのが一番おいしい。ちなみに、自分で干物を作る場合も魚のエラは生臭くなるので外します。

おかげで、先週のアラビア語の宿題をやっていません。
今晩か、明日のアラビア語教室が始まる前に何とか...

2008/05/19

【Japan】金時山からの富士山NG


 5/17日は金太郎で有名な金時山にトレッキングに行きました。天気が良ければ富士山が一望できる頂上ですが、生憎の台風の影響で頂上について昼食中に雨。カッパを着込んで下山中に晴れ。と、富士山は一望できませんでした。直通の小田急箱根高速バスでの日帰りでしたが、温泉の露天風呂が大涌谷の濁り湯を引き込んでいて最高に気持ち良かったです。今年の夏は富士山登頂を計画していますが、その時こそは晴天の御来光でありますように。

2008/04/16

【Palestina】パレスチナの水問題とオスロー合意


 第三世界の政治('05)という放送大学の講座を聞く機会がありました。第10回の講義はイスラエルのラビンさんの話ですが、ラビンさんは1994年12月14日に日本に来日されています。そのときに日本経団連で歓迎のパーティーがあり、当時、小さな規模ですが、イスラエルから日本への技術トランスファーや投資のビジネスディベロップメントを行っていた関係から、そのパーティーに参加しました。当時の日本経団連の会長は豊田章一郎さんでした。そのときのラビンさんの話が今でも記憶に残っており、私を悩ます?のですが、ラビンさんは「イスラエルは自分で生きていける。日本はパレスチナをサポートして欲しい」と。政治的に難しい地域ゆえに、経済人の組織である日本経団連でこのような話をしたのか、それは分かりませんが、以前の敵を中立的である日本に何とかして欲しいということを言うために来日したひとりの人間に感動をしてしまったのです。同じテーブルにいた日本イスラエル商工会議所の創立者 藤原宣夫さんも感動していたようです。その後、ラビンさんは不幸にも亡くなりますが、そのメッセージは私の記憶から消え去ることなく、今日に至っています。

 最近、日本のODAがジェリコで農業プロジェクトをイスラエル、ヨルダン、パレスチナ、日本の4カ国プロジェクトとして行っているようですが、砂漠での農業はナバテヤ農法(6-4-7 展望台から)として古くからナバテヤ人の得意なものでした。ナバテヤ人はぺトラに住んでいたアラブ系の人のことですが、ナバテヤ農法の研究はイスラエルのベングリオン大学が進んでいます。ジェリコの農業プロジェクトには批判もあるようですが、農業のための水は井戸からか、ヨルダン川から、あるいはナバテア農法なのか、どのように給水しているのか、そこを自分の目で確認したいので、今年か来年にはジェリコに行きたいと思っています。